皆さんは会社で業務の目標を立てていますか?おそらく多くの方が上司から言われて仕方なく目標を設定しているでしょう。その際に「目的」や「目標」という言葉をよく使いますが、どういった意味で使っているか分からず何となく使っていませんか?
実は「目的」「目標」の二つの言葉は似ているようで意味が異なります。正しく意味を理解しないとせっかく立てた目標も効果を発揮しなくなってしまいます。そこで「目的」「目標」の意味はどのように違うのか『ザ・コーチ』という書籍に分かりやすく載っていたので、書籍の内容をまとめて私なりの意見を紹介します。
目的と目標の意味の違いは?
さっそくですが、『ザ・コーチ』に記載されていた「目的」と「目標」の意味を紹介します。
目的:成し遂げようと目指す事柄
谷口 貴彦. ザ・コーチ (Kindle の位置No.480-481). プレジデント社. Kindle 版.
目標:目的を達成するために設けた目印
どうですか?自分の想像していた意味と同じでしたか?改めて意味を考えると自分の想像と違って少し驚きがあるかもしれませんね。
二つの意味を理解すれば分かりますが、目的が最初に決まっている必要があり重要なポイントになります。この仕事はそもそも何のためにやるの?という理由が目的になるということです。その目的に対して実現するためには何が必要か?という行動が目標となるわけです。目的がしっかりと分かっていれば何のためにやるのか自分の中でも納得できるため行動に移しやすくモチベーションも高く保つことができますね!
上の画像イメージのように登山で例えると目的という頂上を目指し、道という目標を進んでいく感じです。目的が無いのにいきなり目標を立てるのは装備などの準備をせず登山をするようなものです。こうやって考えると目的が無いことがかなり危険なことであると分かりますよね(笑)
一方で目的が理解できていない状態で目標だけを設定してしまうと、納得感が無いためやらされている感が強くなってしまいます。例えば上司から「何でも良いから今期の売上○○万円の目標を達成しろ!」と言われてもやる気が起きませんよね(笑)
もう少し分かりやすくするために、仕事ではなくプライベートでの目的と目標を考えてみます。
少し極端な例かもしれませんが、この二つを比べた時にどちらがお金を貯められるかといったら目的と目標を理解している方ですよね。旅行に行くためだったら「今までの無駄遣いを抑えて少しづつお金を貯めよう!」という気持ちが起きると思います。しかし意味も無くお金を貯めることになれば「また今度貯めれば良いか」と行動に移せず終わってしまうことも多いでしょう。
おそらく皆さんもプライベートのことや自身のことであれば「目的」と「目標」を考えられるはずです。しかし、考える内容が仕事になった途端にできなくなってしまいます。仕事の場合は誰かに与えられた目的から仕方なく目標を立てるので、やらされ感が強くなってしまい意味のない目標設定を行ってしまいます。
私は入社2年目の研修で「目的」と「目標」について似たような意味で教えてもらったためイメージは合っていました。会社という組織では全員が同じ目的を持って行動しています。しかし目標は人によって異なり、最短で目的を目指す人もいれば少し遠回りなやり方で目的を目指す人もいます。そのため、お互いの目標の意識を合わせることも重要な要素だといえます。
目標を立てるときの注意点
「目的」と「目標」の意味の違いはイメージできましたね。
次は実際に目標を立てる際、私が気を付けていることを2つを紹介します。
少しハードルの高い目標を立てる
目標を立てるときは少しハードルの高い目標にしてみましょう。
今までやらなかった・できなかったことに挑戦する、目標値を少しプラスする等の目標を設定すれば目標達成に向けてモチベーションを高く保つことができます。
中には評価のためにハードルを下げて簡単にできることを目標にしている方もいるかもしれませんが、目標が低いとモチベーションも上がらず仕事をやる気にならなくなってしまいます。逆に目標を高く設定してしまうと達成できなくてやる気が起きなくなってしまいますよね。
自分がこんな風になりたいというワクワク感のある目標ができると仕事も楽しみながらできますよ!
具体的な目標を立てる
改善案を出す
12月までに改善案を1件出す
目標が具体的になっていないと後で振り返った時に達成しているのか分からなくなってしまいますよね。一方、いつまでに何をどのくらいするか具体的な数値があると次のアクションを起こしやすいです。更に達成したか達成していないかの判断も一目瞭然です。自分以外の人が見ても目標の達成度が分かるような具体的な目標を立てるようにしましょう。
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